絶滅危惧種『ニホンウナギ』について考える

「絶滅危惧種」とされて久しいニホンウナギですが、店頭にはたくさん並んでいますし、ふるさと納税でも人気の品としてランキングしています。

そのため本当に絶滅するの?という疑問も生じたり、あるいは危機的状況だとは分っていても、どう危うい状況なのかいまいちピンとこないところがあります。

今年2018年の1月までの記録的な不漁だけをもちだして、「乱獲のせいだ、絶滅は時間の問題だ」と煽る人もいれば、「日本が原因ではない」「理由は分からないのだから日本が気にしなくてもいい」とする人もいる。考え方は人それぞれではありますが、1年2年の変動でモノを言うのは、その年暑ければ「温暖化だ」、寒ければ「寒冷化だ」と、毎年いうようなもの。冗談ならいいのですが、真面目なら建設的とは思えません。

専門家でも合意が形成しきれていないようで素人には測りようがないところがありましたが、資源の管理の必要性からはっきりと保全を訴える専門家も目にします。また、7月8日には天然のシラスウナギの遡上数が減っていることが定量的に確認できたという論文が発表されるなど、研究が進んでいるようです。

ヨーロッパウナギとは異なり、ニホンウナギは今も国際取引の規制がなされていません。そういう意味ではまだ危惧は小さいのかもしれません。しかし、国内養殖に用いられるシラスウナギの取引は不法行為が横行しており、2割以上は密漁・密売による流通とみられています。数%ではなく、数割が密売されているとなると、資源の管理ができているとはいい難い。

うなぎを日本の食文化と考えるなら、土用の丑の日にウナギを食べるにせよ食べないにせよ、ニホンウナギがどのような状況にあるかは知っておいてもよいのではないでしょうか。

そんな気持ちで、ウナギの現状をまとめました。

絶滅危惧種となった根拠を理解する

絶滅危惧種はどう決められるのか 『ニホンウナギ』を例に考える

これを知っておけば、ニホンウナギに限らずヨーロッパウナギやその他の絶滅危惧種がどう決められるのか分かるようになります。

ウナギの流通・価格・密売のデータをグラフで確認

ウナギの現状を、年次や系列を切り替えて表示させられるグラフで確認してみてください。じっくりグラフを眺めるといかに輸入に頼っているかが分かります。また、価格の動向もひと目で把握できます。

減らない不透明なシラスウナギ取引の推移 2017年漁期も36.2%が申告されず うなぎ養殖の池入れ量推移 2018年は3~4月に回復(2006年~2018年5月) ウナギ供給量の推移(国内生産・輸入) うなぎ価格と取引量うなぎの卸売価格と取引量、年別・月別(東京卸売市場)

ニホンウナギの現状について考える

【絶滅の危機】うなぎを食べていい?控えたほうがいい? うなぎ絶滅の危機?うなぎの現状を知ることができるリンク集 【絶滅危惧種】うなぎがふるさと納税のお礼の品に並ぶ 保護でなく消費を促す行政に違和感

多くの文章に目を通すのがめんどくさい人向け

参考 ウナギレポート中央大学法学部/ウナギ保全研究ユニット

データに目を通すのが面倒な人はここだけ見ればOK。

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