ドラッグストアに行くと「目にいい」と言われるブルーベリーエキスのサプリメントが数多く売られています。値段もピンキリで、ブルーベリーエキスだけのものからメグスリノキエキスやルテインなど、目にいいとされる成分を配合したものまでさまざま。
そんなブルーベリーサプリですが、浜松を中心に店舗を展開するドラッグストア「杏林堂」では、プライベートブランド(杏林堂オリジナル商品)のブルーベリーサプリが売られています。
杏林堂のブルーベリーサプリは、ビルベリーエキス(野生のブルーベリー)250mg をはじめ、メグスリノキ、ルテインなど、6種類の成分が結構な量が配合されています。60粒入りで1日2粒服用なので、一袋で一月分にあたります。
配合されている成分と量は小林製薬の「ブルーベリー+ルテイン」のサプリに似ており、30日分で2,000円程度と価格もほぼ同じ。成分を考えると手頃でいいものだと思います。
杏林堂サプリならではの特徴
この杏林堂のサプリ、ちょっと変わっているのが目の霊山と呼ばれる「油山寺」で祈祷されていること。
パッケージにはこんな帯がついています。
遠州三山の一つでの油山寺(ゆさんじ)は、袋井市にある薬師如来を本尊とする真言宗のお寺です。山号は醫王山(いおうさん)。
油山寺は701年に行基菩薩によって開基された古刹で、孝謙天皇が目の病気を患った際に、油山寺で祈祷した水で目を洗ったところ病が治ったとされています。
このことから目のお寺と知られ、現在でも眼病平癒の祈願に多くの人が訪れています。そんな由緒ある油山寺で祈祷されたサプリ。ありがたい気がします。
「醫王山 油山寺」についてはこちら
地元の企業が地元の有名なお寺で商品を祈祷してもらって販売する。
地元ならではのアイデア商品としても優れていると思います。
配合成分の説明書き
パッケージには効能・効果は書かれていませんが、配合成分についての説明があります。
- ブルーベリー:ブルベリーの中でもアントシアニンを特に多く含む、北欧産野生種のビルベリー。そのビルベリーから抽出したエキスを2粒中250mg配合しました。
- マリーゴールド(ルテイン):ルテインは抗酸化作用を持つカロチノイドの一種です。緑黄色野菜に豊富に含まれています。
- メグスリノ木:日本にのみ自生するカエデ科の落葉樹。昔から樹皮や葉を煎じて飲んだり、また煎液は洗顔や点眼にも用いられてきました。
- カシス:和名で「クログスリ」と呼ばれ、ブルーベリーとは異なる種類のアントシアニンを含みます。
- ビタミンA:ビタミンAは夜間の視力の維持を助けるとともに、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
「ビルベリー」はブルーベリーの野生種で、ブルーベリーより目にいいとされる成分アントシアニンを多く含む品種です。いわゆるブルーベリーサプリ製品に用いられている「ブルーベリーエキス」は、ビルベリーのものであることが多いはずです。
成分と値段比較
気になるのは主要成分と含有量。ドラッグストアでよく見かける小林製薬の同等製品と、通販で購入できるブルーベリーサプリ「めなり」、そして手頃なサプリでおなじみのDHCのものを比較しました。価格は商品ページの希望小売価格を用いています。
成分 | 杏林堂 | 小林製薬 | さくらフォレスト | DHC |
---|---|---|---|---|
商品名 | ブルーベリー | ブルーベリー ルテイン メグスリノ木 | めなり | ブルーベリー |
価格 | 1,886円(税込 2,036円) | 1,900円(税込 2,052円) | モニター価格(定期コース) 初回:903円(税別:送料無料) 2回目以降:2,980円(税別) | 839円(税込 906円) |
量(日数) | 30日分(1日2粒) | 30日分(1日2粒) | 30日分(1日2粒) | 30日分(1日2粒) |
ビルベリーエキス | 250 mg | 120 mg | 170 mg | 170 mg (アントシアニン36%) |
ルテイン | 6 mg (マリーゴールド色素) | 6.4 mg (ルテイン含有マリーゴールド) | 12 mg (フリー体として) | 0.6 mg (フリー体として) |
メグスリノ木エキス | 1 mg | 55.3 mg | ||
カシスエキス | 5 mg | |||
DHA※ | 3 mg (DHA含有精製魚油) | |||
ビタミンA | 2000 IU | |||
ビタミンB1 | 1.4 mg | 含有量不明 | 2 mg | |
ビタミンB2 | 含有量不明 | 0.4 mg | ||
ビタミンB6 | 1.4 mg | 含有量不明 | 2 mg | |
ビタミンB12 | 0.0024 mg | 含有量不明 | 40 μg | |
シソの実油*1 | 156mg (α-リノレン酸として85.8mg) | |||
総カロテノイド*2 | 含有量不明 | 2 mg | ||
商品ページ |
*1 DHCの「シソの実油」に含まれるα-リノレン酸からはEPAやDHAが生成される(量は少ない)
*2 ルテインは「カロテノイド」の一種。抗酸化作用が知られている
*DHC のブルーベリーは価格が半額以下なので参考用に。
*「めなり」は初回と2回目以降で価格が異なり同じ価格帯とするのは難しいところがありますが、2か月、3か月単位で考えるとコスト的にはほぼ同じになります
杏林堂のサプリに含まれるブルーベリーエキスは 250 mg。小林製薬のサプリの2倍以上が含まれている計算になります。めなりはその中間。
マリーゴールド(ルテイン)は小林製薬と杏林堂が約6mg で同じくらい。めなりは倍の12㎎となっています。めなりはルテインに加えてゼアキサンチンを併せて配合しているのが特徴。
メグスリノ木エキスは杏林堂が1 mg なのに対し、小林製薬のものは55.3 mg と圧倒的に多く配合されています。
意外なことに、夜目に効くとされるビタミンAを含むのは杏林堂のみ。杏林堂の製品はビタミンB群は含んでいませんが、かわりにカシスエキスやDHAが配合されています。カシスはブルーベリーとは異なるアントシアニンを含んでいます。
商品によって配合成分の種類もさまざまなので直接比較は難しいところはありますが、杏林堂の商品に含まれるビルベリーエキス 250 mg はかなり多い部類に属します。
杏林堂のブルーベリーサプリはプライベートブランドなので、同じ成分の商品が他の会社の製品として売られているのかもしれません。が、それはそれとしてコストパフォーマンスはいいです。
価格は手頃なのにルテインやメグスリノキも入っているので、杏林堂のブルーベリーサプリの存在を知ってからは愛用しています。

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