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うなぎ養殖の池入れ量推移 2018年は3~4月に回復(2006年~2018年5月)

2018年1月中旬ごろ、うなぎの稚魚である「シラスウナギ」の採捕量(漁獲量)が前年同期に比べて1%という記録的な不漁となり、各メディアが大々的に報じました。

絶滅危惧種ニホンウナギの稚魚シラスウナギが今期は極度の不漁で、国内外での漁獲量が前期の同じころと比べて1%程度と低迷していることが13日、複数の関係者の話で分かった。漁は4月ごろまで続くが、このまま推移すれば過去最低の漁獲量となりかねない。

静岡新聞

シラスウナギの漁期は地域によって異なるものの、前年12月からその年の4月ごろまでが。漁期に入って1月半が経過した時点での採捕量が前年の同じ時期に比べて1%程度だったことで、うなぎ産業の関係者以外にも危機感を与えました。

シラスウナギを育てて出荷できるまでにおよそ半年かかるため、後に採捕量が回復しても今年2018年の夏の土用の丑の日(7月20日)には間に合わず、供給量が少ないと予想されており、卸売価格も高めで推移しています。

その一方漁期後半の3月~4月にはシラスウナギの採捕量は回復したため、池入れ量(養殖池に入れる量)が過去最低となった2013年を上回りました。


シラスウナギの採捕量は2010年から2013年にかけて大幅な不漁となり、国内でもシラスウナギ採捕(漁獲)と養殖への制限が強化されるきっかけとなりました。。特に2013年の落ちこみはもっとも酷く、2014年には国際自然保護連合(IUCN)がニホンウナギをレッドリストのEN「絶滅危惧IB類」に分類し、絶滅危惧種となりました。

グラフの表示にちょっと時間がかかります

最終的には国内採捕量は2010年~2013年の水準に落ち着いています。

2018年1月の不漁で危機感を募らせるのはいいのですが、海洋資源は特にばらつきが生じることがあるので、短期的な変動で「絶滅の兆候だ」と煽るのはいかがなものかと感じられます。断定する方が受けやすく読まれる傾向にあるためにネットでは煽りが目立ちますが、長期的に見るべきものを一時の現象で断定するのは無理です。

面倒でも一つ一つ確認していくしかありません。メディアできちんと発言している専門家の文章を参考に、煽りや断言を排除して「冷静」に資源について考えてみませんか?
 

国内採捕量輸入
出典:水産庁『ウナギをめぐる状況と対策について』
※2015年から 池入上限21.7トン
注1:各年の池入数量は、前年11月~当該年5月までの合計値。平成18年~平成25年までの池入数量は業界調べ、平成26年~平成29年の池入数量は水産庁調べ。 取引価格は業界調べ。
注2:輸入量は、貿易統計の「うなぎ(養魚用の稚魚)」を基に、輸入先国や価格から判別したニホンウナギ稚魚の輸入量。採捕量は池入数量から輸入量を差し引いて算出。
注3:H30の輸入量は4月末までの貿易統計の数値。

 

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