熊野の長藤まつり
2018年4月21日(土)~5月3日(木・祝)
みごろ 4月中旬~下旬
夜間ライトアップ
4月21、22、28~30、5月3日
17時~21時
「熊野の長藤まつり(ゆやのながふじまつり)」は毎年4月下旬~5月上旬にかけて磐田市池田の行興寺で開催されています。まつりの期間中の週末には21時まで夜間ライトアップが行われ、JR豊田町駅からシャトルバスも運行されます。
見どころはなんと言っても推定樹齢850年と300年を越えるフジの古木。1メートルを越えるの紫の花房は花のカーテンのよう。
境内の北隅にある樹齢850年の古木は、平家物語に登場する「熊野御前」が植えたものとされています。
きっちりと整備された洋風の庭園とは違った和の趣があり、総面積約400坪に及ぶ藤棚からしだるフジの紫の花が揺れているのを眺めているだけでもうっとりします。香りもよく、目と鼻で楽しませてくれます。
熊野御前供養祭
熊野御前の命日とされる5月3日には供養祭が行われます。
今年2018年の長藤祭りは5月3日まで行われますが、見頃は過ぎているので藤目当てに訪れるならもう少し早いほうがいいでしょう。
4月中旬過ぎには満開を迎えて鮮やかな彩りを見せる藤も、5月には散ってしまい、5月5日頃の立夏を過ぎると寂しい色合いになります。
熊野の長藤
熊野の長藤(ゆやのながふじ)で知られる磐田市池田の行興寺には、昭和7年に指定された推定樹齢850年の国指定天然記念物一本と、昭和47年に県指定天然記念物に指定された推定樹齢300年の五本の藤があります。
樹齢850年の古木は平宗盛の寵愛を受けた「熊野御前」が植えたとされており、これが熊野の長藤の由来となっています。
熊野御前は「平家物語」に登場し、平家物語の1エピソードからつくられた謡曲「熊野」で知られています。
池田の宿(現在の磐田市)の美人で親孝行な「熊野」は、遠江の守として赴任した平宗盛(1147~1185)に見初められる。宗盛の愛妾となった熊野は帰京した宗盛に呼び出され、京で暮らすことになる。
老いた母のことが気がかりな熊野は宗盛に帰郷したいと願い出るも受け入れられず。帰ることが許されない熊野が春の花見の席で、帰りたい気持ちを込めて歌を詠む。
いかにせん 都の春も 惜しけれど
馴れし東(あづま)の 花や散るらん
(都の春(平宗盛)も心惹かれるけれど、こうしている間にも東国の花(母)が散ってしまう(亡くなってしまう)かも)
この歌に心動かされた宗盛は、熊野の帰郷を許され、池田の宿に戻った熊野は母の元に帰る。しかし母の余命は短く、じきに看取ることになる。そして枕を交えていた宗盛は、平家滅亡にともない処刑される。
熊野は出家。母を弔い庵をむすんだ場所が、現在の行興寺となっています。850年の長藤の古木は、熊野の手により植えられたものとされています。
アクセス・問い合わせ
JR豊田町駅よりシャトルバスが出ています(磐田市が運行していた循環バス「ゆや号」は廃止)。
豊田町駅から4kmほどなので、陽気がよければ徒歩でも訪れることはできます。
少し遠回りになりますが、ハンバーグレストラン「さわやか」豊田町店も道中にあります(豊田町駅から10分ちょっと)。ただ、道中は何もないのでおすすめはしにくいところ。
場所 | 行興寺 磐田市池田・豊田熊野記念公園周辺 |
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住所 | 〒438-0805 静岡県磐田市池田330 |
電話番号 | 磐田市観光協会: 0538-33-1222 池田地域交流センター: 0538-34-4737 |
ウェブサイト | 磐田市池田交流センター |
駐車場 | 9時~17時 天竜川河川敷(無料臨時駐車場) 夜間 池田交流センター駐車場(県道262号線から) |
アクセス | 【車】 東名浜松I.Cまたは東名磐田I.Cより15分 磐田バイパスからは森岡I.C【公共交通機関】 JR豊田町駅 ⇔ シャトルバス豊田町発:9時15分~16時15分(1時間おき) 行興寺発:9時55分~16時55分(1時間おき) |
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