1月30日(火)放送のMBS・TBS系『教えてもらう前と後』で、元城町東照宮(浜松東照宮)がパワースポットとして紹介されました。
豊臣秀吉、徳川家康、本田宗一郎が排出したとしてスポットが当たったようです。
MBS・TBS系『教えてもらう前と後』をご覧になっていただいた皆さん、ありがとうございましたー!
俳優の宮川一朗太さんを静岡県浜松市のパワースポットの「元城町東照宮」にご案内いたしました!
ロケ終わりに、東照宮の徳川家康と若き日の豊臣秀吉の銅像で記念撮影〜 pic.twitter.com/NrnvmvHbxM— 長谷川ヨシテル@れきしクン (@yoshiteru_hsgw) 2018年1月30日
元城町東照宮は浜松城の近く、引間城(曳馬城)跡にあります。
他の東照大権現(徳川家康)を祀る神社と同様に権現造りとなっていますが、建立されたのは明治に入ってから。
幕府倒壊後ということになります(元城町東照宮 – Wikipedia)。
曳馬城出世物語
豊臣秀吉は織田信長に仕える前、木下藤吉郎だったころ、浜松の地で今川氏の家臣、松下之綱に仕えていました。松下之綱は引馬城支城の頭陀寺城主でした。引馬城にも登城したと考えられています。
松下之綱の元を辞して後、織田信長に仕えることになります。
その後はご承知の通り天下を取り、太閤となります。
徳川家康は北条氏真を滅ぼすと、1570年に本拠地を岡崎城から現在の元城町東照宮にあったと考えられる曳馬城(ひくまじょう)に移しました。
三河・遠州の領土を得た家康は、織田との同盟があるため三河の心配をすることなく、武田信玄の進行に供え遠州の統治に力を注ぐことになります。
城の名前曳馬が「引く馬」(戦に負けて臣下に下り馬を曳かされる)に通じるということで名前を「浜松城」に変更。
そして新たに現在の浜松城を築城しました。
曳馬城を改築するのではなく別に普請、曳馬城跡は浜松城の城郭に含まれることになったようです。
1573年に武田軍が侵攻してきて発生した 三方ヶ原の戦い では大敗した家康はほうほうの体で浜松城に逃げ帰ります。
迫る武田軍の前に、浜松城で空城の計を装って警戒心を煽り事なきを得ました。
武田軍はその後三河に侵攻したものの、翌年4月には信玄の体調により撤退。
織田の天下にならんとする頃、大坂の堺を訪れた帰りに発生した本能寺の変から逃げる伊賀越えや、豊臣秀吉に仕えるといった紆余曲折を経ながらも天下を統一することになります。
引馬城は二人の天下人、縁の地だったわけです。
本田宗一郎
本田技研工業の前身となる旧本田技術研究所は、1946年に曳馬城跡のすぐ北の中区山下町に設立されました(地図)。
翌1947に発売した自転車用補助動力エンジン「ホンダA型」がヒットし、後のホンダの基礎となりました。
自転車用補助動力エンジンというのは、自転車のフレームに取り付けて簡易型バイクにするためのもの。
集めた500基ほどのエンジンを、単に駆動系部品を付けるだけで市販するような安易な方法は、決して採らなかった。1基1基完全に分解し、手を加えて組み直した上、自転車に取り付けて、試走してから売っていた。今の”完成車検査”のハシリである。少なくとも本田技術研究所の名を恥しめないだけの自転車用補助エンジンに仕上げてあったのだ。
こうしてできた自転車用補助エンジンは、もっぱら口コミで、たちまち評判になった。ウワサを聞きつけて、名古屋、大阪、東京などの大都市から、買い手が浜松にやって来た。
「ホンダA型」は「バタバタ」という愛称で親しまれたとのこと。
山下町のバタバタを振り出しに、浜松周辺では「ポンポン」の愛称で呼ばれる「カブ」につながったのかもしれませんね。
浜松城近くの浜松東照宮(元城町東照宮)がパワースポットとして紹介されてましたね♪
像の間で写真を撮ると良いということで、私も2回撮りました😄https://t.co/lHb3ru4VWn#教えてもらう前と後#浜松東照宮 pic.twitter.com/Lc1Pw7Lkc2
— 小栗さくら@歴史タレント (@oguri_sakura) 2018年1月30日
【出世のパワースポット2】豊臣秀吉、徳川家康、本田宗一郎を輩出したエリアを磯田解説(画像)。徳川家康は29歳の頃、磐田で築城していたら、織田信長の鶴の一声で浜松に強制移住されられたが、そこから大躍進※磐田の城は棄てることになったそう…〉「教えてもらう前と後」https://t.co/iAlSMh6GdU pic.twitter.com/h8NW05sR0O
— マツモトユミ (@matsumocchi) 2018年1月30日
浜松に生まれ育ちながら1度も行ったことがない場所、浜松東照宮。引間城のあった場所。パワースポット‼家康が浜松と定めなければ、引間(曳馬、引馬)市だったのかな? pic.twitter.com/8frDxMCWOG
— rice920 (@rice9201) 2018年1月29日
元城町東照宮(浜松東照宮) | |
---|---|
住所 | 静岡県浜松市 中区元城町111-2 |
ウェブサイト | 浜松市役所ウェブサイト |
別名 | 引間城址、曳馬城址、引馬城址 |
駐車場 | なし 浜松城の駐車場利用 |
アクセス | 浜松駅から 遠鉄バス 市役所前下車くるる(循環バス) 浜松城公園入口」降車 |
ここからさわやかにいくなら、南下してかじ町(ザザシティのある通り)のバス停から9番または9-22に乗るのが一番早いかと思います。詳しくはこちら。
静岡県・近隣の東照宮
久能山東照宮
静岡の東照宮といえば家康が埋葬されている久能山東照宮が思い浮かびますね。
駿府城跡から東に8キロの場所に位置し、お参りするには1159段の石段を登るか、日本平ロープウェイを利用するかの二択を迫られます。
静鉄日本平ロープウェイ
久能山東照宮 | |
---|---|
住所 | 〒422-8011 静岡県静岡市駿河区根古屋390 久能山東照宮社務所 |
電話番号 | 054-237-2438 |
ウェブサイト | 公式ウェブサイト |
拝観時間 | 4月1日~9月30日 午前8時30分~午後5時10月1日~3月31日 午前8時30分~午後4時 |
駐車場 | 日本平に無料駐車場 久能山の下は民間の有料駐車場 |
拝観料 | 大人:500円 小人:200円 |
アクセス | ロープウェイ利用 日本平から 拝観料と往復券のセットあり久能山下から 徒歩 |
鳳来山東照宮
家康の父・松平広忠と母・於大の方が篭って子宝を授かった鳳来寺境内にある東照宮。
広忠・於大が家康を授かったという霊験を知った三代将軍家光が命じて建立。
日光、久能山と並ぶ三大東照宮と言われ知名度が高いものの、社殿は地味です。
1425段の階段の途中にある傘杉(かさすぎ)や、倒壊してしまった奥の院あたりが霊山の趣があります。
いただきで景色を見下ろしながら、修行していた昔の僧侶に思いを馳せると、なんとも言えない不思議な気分になります。
鳳来寺参道の売店のゆずの香りの効いた味噌田楽と五平餅は絶品。
田楽味噌の重さを、柚子の香りが打ち消してさわやかな後味にしてくれます。
鳳来山東照宮 | |
---|---|
住所 | 〒441-1944 愛知県新城市門谷字鳳来寺4 |
電話番号 | 0536-35-1176 |
ウェブサイト | 鳳来山東照宮 |
営業時間 | 平日 8:30 ~ 21:00 日祝日 8:30 ~ 21:00 |
駐車場 | 有料 鳳来寺山パークウエイ駐車場 0536-35-1074営業時間:8:00~20:00 (注)18:00~8:00まで駐車場入口を閉鎖 (12/31 23:00~ 1/1 8:00 特別深夜営業) |
アクセス | 電車 豊橋駅からJR飯田線でJR「本長篠」駅下車 豊鉄バス 田口行き 本長篠ー鳳来寺下車 表参道より徒歩 【地図】車 豊川IC-R151新城方面ー長篠信号左折ー道なりー突き当り 右折ー鳳来寺山パークウエイ駐車場から徒歩 【地図】 |
パワースポットって言ったもん勝ち
これを書くとヒンシュクを買いそうですが、
パワースポットって言ったもん勝ちでしょ?
信仰のレベルではこういうのは歓迎されないんじゃないかな。
霊験あらたかとも言うので神仏の加護を否定するつもりはありませんし、八百万の神なのでいたるところにパワーがあっても不思議ではないとは思います。
気持ちが落ち着く・高まる場所があるのも事実ですが…。
最澄の建立した比叡山延暦寺、空海の開基した高野山金剛峯寺を始めとして古刹(こさつ:古い寺社)はどこも霊山にあります。
修業の場として選ばれているので間違いなくパワースポット。
風水(陰陽道)の観点から配置された寺社もパワースポット。
だったら寺社仏閣、聖堂、全部パワースポットでいけないの?という疑問が生じるんですね。
あなたのお家の氏神や檀家となっているお寺こそが、あなたにとってのパワースポットかもしれませんよ。
パワースポットに行く道すがら、そんな話を同行する人としてみるのもいいかもしれませんね。
コメントを残す