毎年1月から2月にかけてピークとなるインフルエンザ。
その感染力は強く、毎年約10人に1人が罹患するほど。
予防接種をしていてもダメなことがあるから困りもの。
自覚せずに終わることも多いのですが、熱が出てしまったら大変。
高熱が出ているときのしんどさだけでなく、熱が引いてからの違和感もできれば味わいたくない。
というわけでインフルエンザ予防法をば。もちろん普通の風邪にも役立ちます。
感染経路と基本対策
インフルエンザの感染経路は飛沫感染と接触感染の二つ。
クシャミや咳による飛沫感染はマスクをしておくと避けられるのですが、後述するようにマスクの扱いには注意が必要です。
接触感染は手洗いで予防します。
下のイラストは首相官邸のインフルエンザ予防のページにあるものです。
手洗いの際は
- 爪は短く切っておく
- 時計や指輪は外す
となっています。
手を洗うタイミングは
- 帰宅時
- 人ごみから出たあと
- 交通機関を利用したあと
- 咳やくしゃみを手で押さえたあと
- 食事の前
- 食品を取り扱うとき
- トイレのあと
手洗いは基本として、さらにインフル・風邪予防に効果のありそうなことを紹介します。
スマホの消毒
インフル・風邪の予防で意外と盲点となっているのがスマホのタッチパネル。
ウイルスというとクシャミや咳などによる飛沫感染を気にすることが多いですが、接触感染は油断しがちではないですか?
トイレのついでや家に帰ってからの手洗いは丁寧にしても、手洗いする前の指で触れまくっていたスマホがそのままでは、せっかく手を洗ってもスマホから手に再びウイルスが付いてしまいます。
家についたときばかりでなく、食事前やおやつ前など、手を洗う時についでに除菌シートでスマホを拭くようにする。
毎回となると煩わしく感じますが、試してみる価値ありです。
このアイデアはテレビや雑誌にもよく登場する五本木クリニック院長ブログで紹介されているもので、医学的に証明されているわけではないものの、自信を持っておられるようです。
スマホの場合、ゴテゴテしたカバーを付けていない限り表面はツルツル、でもよくよく見れば手あかが着きまくりじゃないでしょうか。公共交通機関の椅子やドアや取っ手に風邪を引いた人の飛沫が付着していたら、それを手でさわってしまった後でスマホをいじれば当然画面や裏面にウイルスが付着します。スマホをいじりまわしている人の多くに、特に女性に見受けられるしぐさとして時々口周辺に手を当てる、あるいは指先を咥えるがあると思います。この感染経路に着目した私は
◎スマホは風邪のウイルスがうようよ棲息しているリスキーな感染源との仮説を立てました
交通機関を利用したら必ず除菌シートでスマホを拭く、たったこれだけの習慣で当家の受験生は無事に受験シーズンを乗り越えました。医学データとしては症例報告レベルであり、データ解析に耐えうるもの対象数でもありませんし、ダブルブラインドで調べたものでもないですが、理屈で言えばこれかなり効果あると考えております。
妙齢の殿方をオッサン呼ばわりするブログですが、非常に面白いので関連記事もご一読あれ。
加湿器を使う
空気が乾燥すると気道粘膜の防御機能が落ちてしまいます。
部屋の湿度を適切(50~60%)に保つと、免疫力がきちんと働くようになります。
加湿器は超音波式のものが調整しやすく値段も安いのですが、水に含まれている金属イオンなども一緒に気化させるため、電子機器などの表面に影響が出ることがあります。
通常の使用ならそれほど問題はないと思いますが、気になるようならスチーム式のほうがいいです。
濡れタオルを暖房器具前に置くのも手軽でおすすめです。
口腔ケア(歯磨き)
意外なことに?歯磨きもインフルエンザ予防に役立つそうです。
いつもお世話になっているつぼい歯科のお知らせメールによると、睡眠中は唾液が少なくなるため、口内が乾燥する。すると細菌が口内にとどまり、増殖するとのこと。
まあインフルエンザ予防で「細菌」と書かれていることを考えると、アプリの運営会社の提供しているものかもしれませんが、まあ予防効果はあるらしいです。
夜寝る前に歯磨きでウイルスを減らしておき、朝起きて口が渇いている時に歯磨きで早めに退治。こんな流れのようです。
お茶や紅茶でのうがいは微妙
おちゃや紅茶でのうがいは抗菌作用から効果があるとも考えられていますが、いまのところどちらとも言えないようです。

マスクは外す時に注意
マスクは罹患した人が感染を広げないために使う場合と感染を予防した人が使う時では注意点が異なります。
- インフル・風邪に罹患した人が使う時は内側に触れないよう外し、外側を表にして捨てる。
- インフル・風邪を予防したい人は表面(外側)に触れないように外す。捨てる時は内側を表にして捨てる。
マスクの予防効果は疑問視をされることがあります。
その理由はウイルスはマスクの繊維網では阻めないことと、せっかくマスクでウイルスの飛沫感染を防いでも、表面を触ってしまって接触感染をしてしまうためです。
最近では飛沫だけでなく、通常の呼吸をしているだけでもウイルスが空気中に撒かれているという研究が発表されました。
空気感染してしまうのなら、マスクをしなくてもそれほど違いはでないんですね。
現在ではインフルエンザにかかった人がマスクをする、という方向にあるようです。
うがいは微妙なところがありますが、こまめな手洗いとスマホの消毒、湿度を50%以上は是非お試しを
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