初詣はいつまでにいけばいい?正月についてちょっとだけ詳しくなろう

門松正月

初詣はいつまでにいけばいいのか、いつまでに行くべきなのか悩みますよね。

かく言う筆者も知り合いのお坊さんに教わるまでは、なんとなく松の内の7日まてまだろうと思っていました。

もとは宗教儀式だったものでも、時を経るうちに変化して風習・習俗として定着したものは根拠がはっきりしないために「なんとなく」になりがち。

本題の初詣の期間はというと、結論から言えば「いつでもいい」です。

3月、4月に入ってから初詣に行ったと人には言いづらいですが、その年に初めて寺社にお参りしたのなら初詣です。

初詣には、いつからいつまでといった決まりがないのです。
というのも、今のような形式の初詣が定着したのは明治以降。明治4年に横浜・新橋間の鉄道が開通してからの習慣で、決めた人がいなかったのです。

初詣に期限がないのはわかった。だけどやっぱり年初めに詣でたい、正月中にはお参りがしたい人もいらっしゃることでしょう。

というわけで、正月はいつまでなのか、行事からみていきましょう。

正月

旧暦の1月にあたる睦月(むつき)の別名が正月でした。

正月は弥生、皐月と同じく月の名前なので、1月の31日間すべてが正月ということになります。

現代では正月はもう少し短い期間と捉えられていますが、地域や人によって異なります。

正月の区分

  • 三が日
  • 松の内の7日~11日まで
  • 小正月の15日まで

現在では七草粥をいただく7日までを正月と呼ぶ人が多いようです。
7日頃になると、仕事の年始のあいさつも落ち着いて区切りがいいためでしょう。

小正月まで出てきたので、正月の年中行事について少し詳しく書き出します。

1月1日~1月3日(正月三が日)

鶴正月

1月1日~3日の正月三が日は、地域を問わずお正月と見なされています。

1月1日は元日

元日の朝を特に元旦と言います。旦の字は日の出を表していて、元日の午前中を意味します。

元日に配達される年賀状に元旦と書くのは、年始の朝一番での挨拶の意味があり、じっさい朝一番で配達されるためですね。

公共交通機関が三が日中は休日ダイヤで運行することや、終日運行や臨時便を出すことからも、三が日は特別な期間になっています。

三が日に初詣に訪れる人が多いのも、正月と言えば三が日という気持ちが強いからでしょう。

1月7日まで(松の内)

門松正月

4日からは交通機関も平常運行となり、仕事始めの人も増えて祝日気分が薄まります。

しかし門松を飾っている間を松の内と呼ぶので、片づけるまでは正月中と言えます。

門松は松飾り、飾り松とも呼ばれ、神を家に迎え入れるための依り代として飾られています。区切りがつくのはしまうとき、となりますよね。

多くの地域では7日までを松の内とし、門松やしめ縄・しめ飾りを飾っておきます。
門松を片づける時期は6日の夜の家もあれば、7日も飾っておく地域もあるなどさまざまです。

さらに松の内がもっと長い地域もあり、15日の小正月まで続くとするところもあります。
人によって正月と考える期間が違うのは、こういった地域差も影響しています。

松の内の期間は場所によって違っても、一年の無病息災を祝って七草粥を食べる習慣は地域を問いません。

年賀状を出すのは7日まで。それ以降は寒中見舞いにすることからも、7日を1つの区切りと考えてよさそうです。

1月11日(鏡開き)

旧年末に飾った鏡餅を開いて一年間の無病息災を願い、普通のおもちとして食べます。
鏡開きの時期も地域によって異なり、小正月の15日に開くところもあります。

開くは、縁起の悪い割る切るを避けた婉曲(忌み言葉)表現です。

「切る」の縁起が悪いために金槌を使っているのですが、割るのも縁起悪いんじゃないのかと問いたくなるところです。

今はケースに入っている鏡餅が売っていますが、昔は撞いたお餅をそのまま飾っていたため、鏡開きの日にはカチンカチンになっていました。

硬いからこそ槌で割れるのですが、中途半端に水分が残っているとなかなか割れない。そんな時はこっそり包丁を使うことも(調理して形が崩れてしまえばバレナイバレナイ)

寺社の鏡開きでふるまわれるお餅がお汁粉が多いのは、ふつうに焼いただけではカチカチで食べにくいためです(アラレにすることもある)。

煮ても焼いても食えるけど、煮たほうが食いやすいですよね。

1月15日(小正月)

小正月の15日には七種粥または小豆粥を食べます。

行事としては、正月中に飾っていた門松やしめ飾り、そして失敗した書き初めを燃やすどんど焼き(左義長)が行われます。
14日~16日の3日間を小正月とする地域もあります。

15日は立春から雨水へと節が変わる(必ずしも一致はしない)こともあり、新しい年の農業の豊作祈願の意味合いがあります。

昔は15日の小正月までが松の内だったため、今のように門松やしめ縄を外して保管する必要がなく、どんど焼きでそのまま燃やすことができました。

7日の七草粥の春の七草「芹・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」に対し、

七種粥は「米・小豆・粟・胡麻・黍・稗・葟子」となっています。

七種と書いて「ななくさ」。七草と同じ読み方をします。

旧暦の正月から考える

松正月

月の満ち欠けを基準にした旧暦では、ついたちを朔日と書いていました。朔はさくと読み、新月を意味しています。

江戸時代の月の初めの日は常に新月で真っ暗、十五夜はかならず満月(か満月に近かった)でした。

歴史小説などで朔日と書かれていたら、夜は真っ暗だろうと想像できるわけですね。

太陽の動きを基準とする暦の二十四節気では15日が1つの節となっています。

15日までを小正月としたのは、月・太陽の動きのいずれも15日を1つの区切りとしているのできりがよかったのかもしれませんね。

旧暦の元日と立春との関係
旧暦の元日を立春と考えがちですが、一致しない年のほうが多くなります。
日付の基準が月の満ち欠けなのに対し、暦の立春は太陽の動きを元にしているためです。

初詣いつ行くかは人それぞれ

正月の期間も地域差があることにくわえ、宗教的な決まりがあるわけでもないので、初詣に行く時期はその人次第ということになります。

ここまで読ませておいてそんな結論かい!と言わないで。最初に「いつでもいい」と書いたんですから。

年始に親戚が集まる家や、正月も仕事で三が日にお参りする余裕がない人は、落ち着いた頃に家族で初詣に出かけています。
参拝客の多いお寺や神社では、7日くらいまでは境内の駐車場の使用に制限をかけていることもあります。

正月中の初詣に行きたいなら、小正月の15日までに参拝すればいいのではないでしょうか。

いずれにせよ、つごうのいい時に落ち着いてお参りするのがいいかもしれませんね。

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